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子育て世代

2024.12.18

教育費を賢く準備する方法:親として今からできるステップをFPが解説

はじめに

子どもの教育費は家庭の大きな課題の一つです。そして誰しも「子どもの夢かなえたい!」そう考えるでしょう。しかし、教育費が実際に必要になるまで、その実感が湧きにくいのも事実です。大学進学費用や部活動、習い事、さらには留学費用など、子どもが成長するにつれて必要な資金は急激に増加します。
教育費を賢く準備するための具体的なステップと注意点について解説します。

 

教育費の総額はどのくらい必要?


文部科学省の調査によると、子ども一人あたりの教育費は以下の通りです。

・幼稚園から大学まで公立の場合:約1,000万円

・すべて私立の場合:2,000万円以上

また、大学の進路や専攻によって費用はさらに異なります。理系や医療系の大学では設備費用が加算されることが多く、文系よりも高額になる傾向があります。親としては、早い段階で進学先の可能性を想定し、目標額を設定することが重要です。

 

教育費準備のために必要な3つの視点 


 1. 教育の価値観を夫婦で共有する 

教育費の準備を始める前に、夫婦間で教育の価値観を共有することが大切です。例えば、以下のようなポイントについて話し合うことをおすすめします。

・公立と私立、どちらを優先するか?

・子どもの希望と家庭の経済状況をどのようにバランスさせるか?

・自身の経験を振り返り、教育に求めるものは何か?

特に、公立と私立では費用が大きく異なるため、早い段階で方向性を定めておくことで計画がスムーズになります。

 

2. 目的に合った運用方法を選ぶ 

多くの家庭では、「NISAを利用して教育費を準備しよう」と考えがちです。しかし、目的が不明確なまま運用を始めると、資金を途中で他の目的に使ってしまうケースもあります。

注意点
「NISAを使っているからなんとかなるだろう」という考えでは、計画通りに資金を準備することが難しい場合があります。教育資金は、目的に合った方法で運用を進めることが重要です。

具体的には、以下のような運用を組み合わせるのが効果的です。

・NISAやつみたてNISA:長期運用で非課税メリットを活用

・変額保険等:計画的な積み立てと万一の保障を両立

変額保険等は、計画的に教育資金を形成しつつ、契約者(親)に万一のことがあった場合も保険料の支払いが免除されるため、確実に教育費を準備できる点が大きなメリットです。

・預金や定期積立:安全性を重視

 

3. FPとの相談を取り入れる

教育費の準備は、多くの情報をもとに計画を立てる必要があります。奨学金制度や保険商品、資産運用の選択肢など、親だけで判断するのは難しい場合もあります。

そこで、専門のファイナンシャルプランナー(FP)に相談することで、効率的な運用計画を立てることが可能になります。FPの視点を活用することで、以下のようなメリットがあります。

・家庭に合った商品やプランの提案

・長期的な運用計画の立案

・教育費と老後資金のバランス調整

・客観的なライフプランの判断

 

教育費の具体的な準備方法 貯蓄型?投資型?


貯蓄型の選択肢 

教育費を安全に準備したい場合、預金保険型商品を利用するのが一般的です。これらは元本保証があるため、確実性を重視したい家庭に適していますが、一方でデメリットも存在します。

 

メリット

・元本保証:元本割れのリスクが少なく、確実に資金を準備できる。

・保険型商品:契約者に万一のことがあった場合、保険料の支払いが免除されるため、確実に教育費を残せる。

・定期預金:計画的に積み立てができ、急な出費にも対応可能。

 

デメリット

・預金

 ◦金利の低さ:現在の低金利環境では、ほとんど利息がつかないため、資金が増えにくい。

 ◦インフレリスク:物価が上昇した場合、預金だけでは将来的な教育費の価値が目減りする可能性がある。

・保険型商品

 ◦途中解約のリスク:保険型商品は途中で解約すると、元本割れすることが多い。

 ◦柔軟性の欠如:長期間資金が拘束されるため、急な資金需要に対応しにくい。

 ◦利回りの低さ:投資型商品に比べてリターンが低くなる傾向がある。

 

教育費を安全に準備したい場合、預金や学資保険を利用するのが一般的です。これらは、元本保証があるため、確実性を重視したい家庭に適しています。

 

投資型の選択肢

投資型の商品は、リスクを伴うものの、教育費を効率よく増やす手段として有効です。特に、長期で運用できる場合は、NISAやiDeCoを活用することで、非課税メリットを受けることができます。

また、変額保険等を投資として活用する方法もあります。変額保険は貯蓄と保障の両面から教育費準備の選択肢として柔軟性があり、計画的な資金形成に役立ちます。

アドバイス
投資を活用する場合は、目的とリスク許容度を明確にして計画を立てることが重要です。「SNSの情報がそういっているから」「周りのみんながやっているから」で判断しないようにしましょう。

 

奨学金制度を活用

高校生になると、奨学金制度についての情報が提供されます。しかし、奨学金を利用する際は、以下の点を検討することが重要です。

・無利子型と有利子型の違い

・奨学金返済の負担

・家庭の資金計画との整合性

奨学金について迷った場合も、FPに相談することで、適切な選択肢を見つけることが可能です。

 

まとめ:まずは一歩を踏み出すことが重要


教育費の準備は、親にとって負担が大きく感じられるかもしれません。しかし、早い段階から計画的に準備を進めることで、子どもたちの未来を明るいものにすることができます。

「どこから始めれば良いかわからない」「家庭に合った方法を知りたい」と感じたら、ぜひ一度ハートリンクコンサルティングにご相談ください。私たちは、子どもたちが夢を諦めずに進むためのお手伝いをしています。一緒に、未来の可能性を広げていきましょう。

教育費でお悩みの際は、是非お気軽にお問い合わせ下さい!

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監修者情報


【監修者名】 

ハートリンクコンサルティング株式会社 

ファイナンシャルプランナー 木下雄貴

木下 雄貴

【資格】 

2級ファイナンシャルプランニング技能士

【経歴】

2015年4月 大阪市消防局

2022年4月 オリックス生命保険株式会社

2024年2月 ハートリンクコンサルティング株式会社

問合せ先

ハートリンクコンサルティング株式会社

06-6946-6400