COLUMNコラム
2025.07.15
NISAで株式投資、どんな種類があるの?

「NISAを始めたいけれど、どんな株に投資すればいいのか分からない…」そんな声を多く聞きます。2024年からスタートした新NISAでは、非課税で株式投資ができる制度として注目されていますが、”株式投資”とひとくちに言っても、実はその中身は非常に多様です。投資先の選び方によって将来の成果は大きく変わります。この記事では、NISAで購入できる株式の種類や投資信託の分類、リスクの違い、FPの視点からわかりやすく解説します。
NISAでできる株式投資とは?
新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの枠が設けられており、どちらも株式投資が可能です。リスクや運用目的に応じて選択できます。
個別株
上場株式(個別株)
ETF(上場投資信託)
投資信託(インデックス型・アクティブ型)
多くの方が利用するのは「投資信託」です。これは、少額からでも分散投資ができる便利な商品で、幅広い種類のファンドが購入可能です。
投資先で見る株式の種類:先進国と新興国

株式投資には、投資対象として「先進国」「新興国」があります。
先進国(例:米国・欧州):政治・経済の安定性が高く、多くのグローバル企業が存在。
新興国(例:インド・ブラジル・ベトナム):経済成長が著しい反面、リスクが高い地域が多い。
新興国への投資は、将来の成長性を期待する魅力がありますが、不安定な政情や通貨暴落のリスクを理解した上での投資が必要です。
NISAで人気の「オルカン」とは?

近年特に人気を集めているのが【オルカン】と呼ばれている
「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI):全世界47カ国」です。
「オルカン」は、米国、欧州、日本などの先進国に加えて、新興国(中国、インド、ブラジルなど)も含めた全世界の株式に分散投資できるファンドです。これ一本で世界経済の成長を取り込むことができ、長期的な資産形成に適しています。ただし、新興国投資には独自のリスクもあります。
新興国投資のリスクと魅力

新興国は人口増加や経済成長が期待されており、インフラ整備やデジタル革命など、成長ストーリーの多い地域でもあります。一方で大きなリスクがある点も、注意が必要です。新興国市場に投資する場合、以下のようなリスクが伴います。
カントリーリスク(政治・経済の不安定性)
通貨リスク(為替の急変動)
たとえば、ある新興国の政権交代やデフォルト(債務不履行)、紛争などが市場に大きな影響を与えるケースもあります。また、現地通貨の下落によって、資産価値が円換算で目減りすることも。
新興国こそ“プロの目利き”が重要
こうしたリスクとチャンスが混在する新興国市場では、「どこに」「どのように」投資するかが重要です。インデックス運用では、単純に時価総額に従って構成されるため、構成比の高い国がリスク源になることもあります。
そこで注目されているのが「アクティブ運用」です。実力のあるファンドマネージャーが厳選した銘柄に投資することできる。
運用手法で見る2つのスタイル:インデックス運用とアクティブ運用
NISAで購入できる株式投資信託は、主に次の2つの運用スタイルに分かれます。
- インデックス運用(パッシブ運用)
- ・日経平均やS&P500などの指数に連動。
- ・長期的に市場平均と同じ成果を狙う。
- ・手数料が低い
- アクティブ運用
- ・運用のプロが銘柄選定やタイミングを判断。
- ・市場平均を上回るリターンを目指す。
- ・手数料はやや高いが、成長性のある企業に投資可能。
- ・まだ市場にあまり知られていない「破壊的イノベーション」を起こす企業への投資も期待できます。
株式の分類方法はこんなにある!
株式投資は、以下の観点で分類することができます。
地域別:国内株、先進国株、新興国株
規模別:大型株、中型株、小型株
成長性別:グロース株、バリュー株
運用方法別:インデックス型、アクティブ型
それぞれにメリット・デメリットがあり、投資家のリスク許容度や目的によって選び方が変わります。
自分に合った株式投資の選び方

「株式投資=リスクが高い」と感じている方も多いですが、リスクをコントロールしながら堅実に運用することも可能です。ハートリンクコンサルティングでは、以下の視点からお客様に最適な投資方法をご提案しています。
投資目的(老後資金・教育資金・資産形成など)
投資期間とライフプラン
リスク許容度
すでに保有している資産とのバランス
まとめ:NISAの株式投資は「選び方」が重要
NISAを活用した株式投資は、ただ始めればよいというわけではなく、「どの地域に」「どのスタイルで」「どんな企業に」投資するかによって、結果が大きく異なります。しっかりと目的を持ち、必要であればFPに相談することで、安心して長期の資産形成を目指せるでしょう。
ぜひお気軽にご相談ください。
