COLUMNコラム
2025.05.16
「老後資金 2,000万円」は甘すぎた。物価上昇で人生詰む

みなさんこんばんは!ハートリンクコンサルティングの木下です!
「子どもの夢とみらい、家族の安心、全力レスキュー」を掲げる元レスキュー隊員で、今はFPとして活動しています。今日はそんな私から、大切なお話をお届けします。
というのも、最近「老後資金って結局いくら必要なんですか?」「2,000万円で足りますか?」というご相談を本当によくいただくからです。しかも、物価がどんどん上がっている今の時代、5年前と同じ考え方では通用しなくなってきました。
「2,000万円神話」にすがって安心するのではなく、本当に必要な準備をするために——今だからこそ、このテーマをお話しさせていただきます。
はじめに
2025年。物価はしずかにして着実に上昇しています。
一時は「老後2,000万円問題」が社会の闇を映した時期もありましたが、それから経歴した物価上昇は、その予測を大きく上回っています。
この記事では、2025年の物価現状と老後生活の実態を数字で織りながら、「本当に設計すべき老後資金」を見つめ、「詰まない生き方」を実現するための解決策を探ります。
物価は、ここまで上がっている
これまで、日本の物価は長らく緩やかでしたが、2022年以降、決定的な物価上昇の潮流が始まりました。
たとえば、まくどなるどのハンバーガー。かつては一個62円で食べられた商品は、2023年時点で1本190円。約2倍の価格上昇です。しかも、2022年3月から1年程度の間に3度の値上げが実施されました。
米も同様です。2022年に入って価格が高騰し、家計メーカーでも心配の声が増えています。
物価の高騰は、最低限の生活ラインを組み立てる人ほど相当な影響を受けます。
「老後2,000万円」は、なぜもう足りないのか
老後資金については、2019年の金融庁報告で「老後30年で近く2,000万円の不足」と指摘されたことが一大テーマとなりました。
しかし、この計算は物価を織り込んでいません。
たとえば、老後30年の生活を「月22万円の生活費」で計算した場合、年264万円、30年で7,920万円となります。ここから公的年金を引いたとしても、2,000万円ではとても足りません。
また、物価の上昇を続ければ、この計算自体が地に踏むものとなります。
…また、物価の上昇が続けば、この計算自体がまったく現実に見合わない“絵に描いた餅”となってしまいます。
では、今30歳の私たちが、35年後にどれだけの金額を備えておけばよいのでしょうか?
未来の生活費は、今の常識では測れません。
実際の物価上昇や現場での相談をもとに、リアルな金額を見ていきましょう。
2000万円では足りない未来。35年後に待つ“倍”の現実
さて、今30歳のあなたが65歳の老後を迎えるのは約35年後の2060年。
「老後に2,000万円必要」という言葉はよく耳にするかもしれませんが、その金額は“今の価値”での話です。
重要なのは、この35年のあいだに、確実に物価が上がるということ。
上記のハンバーガーに限った話ではなく、日用品も、外食も、電気代も、すべてがじわじわ上がり続けています。
仮に物価が年2%ずつ上がり続けた場合、35年後の2060年には現在の約2倍に膨れ上がる計算になります。
つまり──今2,000万円あれば安心だった生活は、将来4,000万円が必要になる可能性があるということです。
数字で見るとショッキングかもしれませんが、これは単なる計算上の話ではありません。
実際に「お金があるはずなのに、老後破綻に至った」リアルな事例もあるのです。
つみたて投資だけじゃだめ。目的を見失った貯蓄の危険
近年、新NISA制度のスタートにより、「投資=当たり前」の時代になりました。
実際、つみたてNISAを活用して毎月5,000円、1万円と積み立てを始めている方は、私の周りでもどんどん増えています。
これ自体は非常に素晴らしい流れです。
しかし──最近の相談現場で、ある変化が起きています。
「このファンド、先月より増えてますか?」
「米国株の比率って今変えたほうがいいですか?」
「全世界型とS&P500、結局どっちが正解なんですか?」
このように、投資そのものに意識が集中しすぎて、「何のためにそのお金を積み立てているのか」を見失ってしまっている方が、想像以上に多いのです。
これはつまり──
本来「老後の安心」や「家族の将来」など、“人生の目的”のために始めたはずの投資が、
いつの間にか「増やすこと自体」がゴールになってしまっている、ということです。
それ自体が悪いわけではありません。
でも、そこに「出口戦略」がなければ、いくらお金が増えても、“本当に使いたいときに使えない”という落とし穴にハマってしまうのです。
たとえば、
「老後資金として積み立てていたのに、暴落が怖くて引き出せなかった」
「資産評価額はあるのに、現金が足りずに住宅ローンの一括返済ができなかった」
というケースも、実際にあります。
だからこそ──
つみたて投資と同時に、「どのタイミングで」「何に使うのか」を明確にし、
その出口から逆算した資産の“使い方”を考えることが重要なんです。
投資は“増やす”だけではなく、“守る・使う・つなぐ”までがワンセット。
私たちはその一連の流れまで含めて、「あなたにとって最適な設計」を一緒に考えるパートナーでありたいと考えています。
ハートリンクコンサルティングが言いたいこと
私たちは、貯蓄や投資よりも、それらの「使い方」「計画」「依るべき公的システム」を見て欲しいと考えます。
その上で、我々は企業として以下のポリシーを持ち、努めています。
- 目の前のニーズに流されない「人生計画」を作ること
- 何個もの「もしも」に備えるシミュレーション
- 目的がぶれた時にこそ、再計画の依点になる診断力
—一時は「老後2,000万円問題」が社会の闇を映した時期もありましたが、それから経歴した物価上昇は、その予測を大きく上回っています。
この記事では、2025年の物価現状と老後生活の実態を数字で織りながら、「本当に設計すべき老後資金」を見つめ、「詰まない生き方」を実現するための解決策を探ります。
おわりに
2025年。物価は実際に人生計画を捨てる強烈な要因となりつつあります。
「2,000万円あれば安心」という映像にすがりつつも、その計画はもはや現実とかけ離れしていると言わざるを得ません。
貯金は目的ではなく、手段です。その手段を、あなたのためだけのプランに落とし込んでみませんか?
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます!
詳しくは、ハートリンクコンサルティングのウェブサイトや、下記のお問い合わせボタンから、いつでもご相談してください!