COLUMNコラム
2025.05.09
【保険不要論】「保険いらない」と言う人が知らない“危険な勘違い”

皆さんこんばんは!ハートリンクコンサルティングの木下です!
「子どもの夢とみらい、家族の安心、全力レスキュー」を掲げる、元レスキュー隊員で今はFPとして活動しています。今日はそんな私から、大切なお話をお届けします。
最近、SNSやYouTubeなどで「保険は不要」という意見を目にすることが増えました。確かに、保険の必要性は人それぞれ。でも、安易に「保険はいらない」と決めつけるのはとても危険です。今回は、「保険不要論」の背景とそのリスク、そして本当に大切な保険選びについてお話しします。
保険不要論が生まれる理由
「保険は不要」と言われる理由は主に以下の3つです。
1.公的保障の充実:日本には健康保険や高額療養費制度、遺族年金など公的保障が整っており、「これで十分」と考える人がいます。
2.十分な貯蓄がある:自分で貯蓄しておけば、保険に入る必要がないと感じる人もいます。
3.若くてリスクが低い:若い世代では死亡率や入院率が低いため、「自分には必要ない」と考える傾向があります。
これらは一見合理的に見えますが、実は大きな落とし穴があるのです。
公的保障の限界
確かに公的保障は強力ですが、カバーできる範囲には限界があります。例えば、高額療養費制度は治療費の一部しか戻ってこないうえ、入院中の差額ベッド代や食事代、先進医療費は自己負担です。遺族年金も、家族の生活をすべてカバーできる額ではありません。
実際、生命保険文化センターの調査によると、入院1日あたりの自己負担額の平均は約2万円。さらに61日以上入院すると、自己負担額は平均約75万円にも上ります【生命保険文化センター】。もし長期入院や高額治療が必要になった場合、貯蓄だけで対応できるでしょうか?
貯蓄だけでは守れないもの
「貯蓄があれば大丈夫」という考えもリスクがあります。例えば、小さなお子さんがいる家庭で世帯主である旦那さんが亡くなった場合、家族にはどのくらいの負担が残るのでしょうか?
例えば年収500万円の旦那さんが35歳で亡くなり、妻と5歳の子どもが残された場合、子どもが大学卒業(22歳)までの17年間で必要な生活費は約4,000万円と言われています(1年間の生活費約240万円×17年)。これに加え、大学までの教育費(私立理系の場合)は約1,000万円が必要です。合計すると、残された家族には約5,000万円の資金が必要になります。
もちろん遺族年金が支給されますが、遺族基礎年金は年約78万円程度、遺族厚生年金を合わせても年約150万円程度といった水準です。生活費や教育費をすべて賄うには足りず、年間約90万円以上が不足する計算になります。これを貯蓄で補おうとすると、17年分で約1,500万円の貯蓄が必要になります。
さらに、家のローンが残っていた場合、団体信用生命保険で完済されるケースもありますが、ローン以外の生活費や教育費の備えは別途必要です。また、残された家族が安心して暮らし続けるためには、精神的な支えだけでなく、経済的な保障が不可欠です。
さらに、最近は「積み立て投資」や「NISA」などの資産形成がブームになっています。確かに長期的にはリターンが見込める手法ですが、いざというときにその資産が暴落していたらどうでしょう?例えば、リーマンショックやコロナショック、そして今のような「トランプショック」のように、想定外の出来事で市場が急落することもあります。「いざ」というときに、その資産を現金化して本当に家族を守れるでしょうか?——そんな問いを、私は皆さんに投げかけたいです。
保険が必要な人の特徴
ここまで見てきた通り、次のような方には保険が強い味方となります。
・扶養家族がいる方:遺族の生活費や教育費を補う必要がある
・自営業・フリーランスの方:会社員と違い、公的保障が手薄
・貯蓄が十分でない方:急な医療費や生活費をカバーできる蓄えがない
・相続対策が必要な方:生命保険の非課税枠を活用できる
特に自営業・フリーランスの方は、傷病手当金や死亡退職金がないため、自分で備えるしかありません。会社員と比べてもリスクヘッジの重要性が高いのです。
私たちができること
私は「人を守る仕事」をしてきた元レスキュー隊員として、そして今はファイナンシャルプランナーとして、「いざというときに家族を守る備え」を全力でサポートしたいと考えています。保険という仕組みは、未来のリスクに備えるための大切なツールです。でも、その選び方を間違えると、必要のない保障にお金を払ったり、逆に必要なときに足りない、という結果を招きます。
だからこそ私は、保険会社や商品の都合ではなく、「その人に本当に必要なもの」を見極め、複数の保険会社の商品から最適なものを選び抜いてご提案します。ハートリンクコンサルティングは、そんな私の想いを形にする場でもあります。
「何から始めたらいいかわからない」「今の保険が合っているのかわからない」——そんな方にこそ、ぜひ相談していただきたいです。保険のことを“難しいもの”ではなく、“家族の未来を守るための味方”として、一緒に考えていきましょう。
まとめ:あなたにとっての“本当に必要”を見つけるために
保険の必要性は人それぞれ。ですが、SNSや動画での「保険不要論」を鵜呑みにするのはとても危険です。公的保障の限界、貯蓄のリスク、そして人生の変化——これらを踏まえた上で、あなたに合った保険の必要性を見極めることが大切です。
「どんな保障が必要なのかわからない」そんなときは、ぜひ私たちにご相談ください。ハートリンクコンサルティングは、お客様一人ひとりに寄り添い、あなたとあなたの大切な人を守るための“本当に必要な”選択肢をご提案します。
お気軽にお問い合わせください。一緒に“家族の安心”を守りましょう!